第16回オープンナガヤ大阪2026~使われ続ける長屋を見学できる特別な日

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大阪の長屋に興味のある方、長屋を所有する方、これから長屋に暮らしたい方にとって、年に一度の貴重な機会が今年もやって来ます。「第16回オープンナガヤ大阪2026」は、11月7日(土)・8日(日)に開催。新規参加8軒を含む38軒の長屋が、大阪各地でそれぞれの暮らしや仕事の場をひらきます。

昭和初期の近代長屋が数多く残る阿倍野区の昭和町・阪南町周辺は、今回も注目したいエリアです。この記事では、イベント全体の見どころ、2026年の新企画と、地元で訪ねたい長屋を中心に紹介します。

もくじ

オープンナガヤとは?暮らしのある建築を実際に見ることができる日

オープンナガヤ大阪は、大阪長屋の保全と活用を目的とするオープンハウスイベント。2011年度に始まり、大阪公立大学の研究者や学生、長屋の所有者・居住者・利用者などが運営に関わっています。

単に古い建物を見学するのではなく、今も人が住み、働き、店を営む長屋の「暮らしびらき」が大きな特徴です。

外から眺めただけでは分からない通り土間、坪庭、座敷、建具の魅力に加え、耐震補強や断熱、住まい方、商い方などの工夫を実例から学べます。

長屋を残すことは建物を凍結保存することではなく、使いながら次の世代へつなぐこと。その多様な答えに出会える2日間です。

2026年の見どころは「長屋暮らしのひとコマ」

今年のプログラムは「長屋暮らしのひとコマ」、略して「長コマ」。

そして、柱になるのは「見る。」「出会う。」「持ち帰る。」の三つです。

建物と暮らしの風景を眺め、長屋で生活する人たちと話し、心に残った発見を思い出として持ち帰るという趣向です。

各長屋では、空間のかたちと住みこなしを一枚にまとめた「長コマ」を配布する予定。各会場を回りながら集める楽しみも加わりました。

参加長屋は前年の33軒から38軒に増加し、このうち8軒が新規参加。住居、飲食店、アトリエ、図書室、福祉事業所など、長屋の用途の広がりにも注目です。

先に学べる関連企画――2026年パネル展

大阪市立住まい情報センター4階の住情報プラザでは、10月16日(金)から11月8日(日)まで「第16回オープンナガヤ大阪2026パネル展」を開催中。

長屋の魅力やイベントの紹介パネルが展示され、今年のリーフレットも配架されています。観覧無料。開館時間は平日・土曜9~19時、日曜・祝日10~17時。期間中の休館日は10月20日、27日、11月4日です。現地へ出かける前の予習にもおすすめです。

長屋見学にあたっての注意事項

長屋はモデルルームではなく、居住者や所有者の方々が大切にしている生活や商いの場です。お互いに気持ちよく見学できるよう、次の点にご協力ください。

① 暮らしとプライバシーを尊重しましょう

居住者や所有者のプライバシーを尊重し、家財道具などにはむやみに触れないようにしましょう。

② 大きな荷物の持ち込みは控えましょう

長屋には狭い通路や階段があります。建物を傷つけたり汚したりしないよう、キャリーケースなどの大きな荷物の持ち込みは控えましょう。

③ 頭上や足元に注意しましょう

古い長屋には、急な階段や低い天井、段差などがあります。建物の特徴を理解し、安全に気をつけて移動しましょう。

④ 混雑時は譲り合って見学しましょう

見学スペースが限られているため、混雑時には入場を制限する場合があります。案内に従い、譲り合って見学しましょう。

⑤ 写真撮影は周囲への配慮を忘れずに

撮影が許可されている場合でも、居住者や他の見学者、私的な空間や家財道具などが不用意に写り込まないよう配慮しましょう。

⑥ 長屋ならではの交流を楽しみましょう

実際に暮らす方や建物に関わる方から直接お話を聞けるのも、長屋見学の醍醐味です。挨拶やマナーを大切に、交流を楽しみましょう。

⑦ 公共交通機関をご利用ください

専用駐車場はありません。見学には徒歩や公共交通機関をご利用ください。


長屋は、そこに息づく暮らしや人々の営みも大切な地域の財産です。建物と暮らしの両方を尊重しながら、長屋の魅力を発見してください。

昭和町・阪南町界隈で訪ねたい長屋

この一帯には、昭和初期に都市住宅として建てられた近代長屋がまとまって残っています。所在地、公開時間、予約要否は公式ガイドマップで必ずご確認ください。

◆桃ヶ池長屋(阿倍野区桃ケ池町2)

昭和町界隈でも珍しい「通り土間+中庭型」の4軒長屋。アトリエ、物販、飲食など、古い住まいを活かした多彩な店が並び、近隣の長屋とともに「むすびの市」というマーケットも定期的に開催しています。長屋がまちに開かれ、人と人を結ぶ場所になっていることがよく分かる一角です。

https://momogaikenagaya.jimdofree.com/

●もものきながや(阿倍野区昭和町4)

昭和初期に建てられた長屋で、改修を重ねつつも建築当時の趣をよく伝える住まい。大切に住み継がれてきた住宅ならではの、落ち着いた佇まいと生活の気配が魅力です。お住まいの方への配慮を忘れず見学しましょう。

◆昭和町5丁目長屋(阿倍野区昭和町5丁目)

昭和7年築の長屋を、庭と座敷の関係など当時の良さを生かして改修した住まい。水回りは現代的に整えながら、伝統的な空間構成を継承しています。新旧の要素をどう折り合いよく共存させるか、その姿を見学できる会場です。

◆アジアたてもの文庫(阿倍野区阪南町4)

水回りなどは現代的に更新されながらも、欄間や床の間など昔の設えが残されています。2026年は「近代の様々な都市の地図展示」を予定。長屋という建築を入口に、都市の形成や歴史へと関心が広がりそうです。

◆連×ナガヤ46(阿倍野区昭和町3)

築95年の長屋を、開放的な立体ワンルームの住まいに改修。光が差し込む坪庭や調湿性のある土壁などを生かす一方、耐震性・断熱性・遮音性を高めています。古い長屋を現代の住まいとして使い続けるための技術的な工夫にも目を向けたい事例です。

◆隣接する東住吉区や大阪各地にも足を延ばして

東住吉区の「東田辺3丁目長屋」は、長く空き家になっていた5軒の連棟長屋を再生した事例。各戸の状態に応じて改修方法を変え、5軒それぞれに異なる表情が生まれました。

「駒川長屋」では昭和初期の5軒長屋のうち2軒を財布メーカーの仕事場として活用。「鷹合2丁目長屋」では築70年以上の2軒長屋を一体化し、庭や土間などの記憶を残しながら地域に使える空間へ改修しています。

少し範囲を広げると、東大阪の「菱屋西 染め色遊び」では築100年の長屋の今後の活用を考える展示と意見交換、野田の「玉二三長屋」では11月8日午前に路地での餅つきを予定するなど、会場ごとに異なる取り組みが見られます。建物だけでなく、その場所を使う人の営みにも注目したいところです。

以下、ガイドマップ参照ください。

長屋の位置はこちらでも

予約が必要な会場と、まち歩きツアー

自由見学が基本ですが、一部には事前予約制の見学や企画があります。

「Re:Toyosaki」の見学(両日13時・14時・15時、各回3組程度)、「須栄広長屋」の土間リビングでの長屋のおはなし(両日10時30分・13時30分)、11月7日(土)13時からの「西住之江まちあるき」(約1時間、定員15人)について予約方法が案内されています。 

申込先と最新の空き状況は主催者サイトをご確認ください。

開催概要・最新情報

名称:第16回オープンナガヤ大阪2026
日時:2026年11月7日(土)・8日(日)※各会場の時間は異なります。
参加長屋:38軒(うち新規8軒)
見学:原則無料。一部予約制の会場・企画あり。
主催:オープンナガヤ大阪2026実行委員会、大阪公立大学長屋保全研究会
問い合わせ:opennagaya@gmail.com

ガイドマップは学生事務局が中心となって制作しています。

2026年公式臨時サイト:https://opennagaya.wixsite.com/website-1
Instagram:https://www.instagram.com/opennagaya/
X:https://x.com/opennagaya 

周辺マップ(オレンジの丸印は見学の対象、緑は長屋等リノベ事例)

  PDFファイルはこちらからDL(美味しいお店もご利用ください)

かいわいマップ

食事の場所をお探しの方はこちらもチェックを!

長屋のベーカリー
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この記事を書いた人

地域に密着するスタイルでまちづくりのコンサルティングに従事。その経験を活かして大阪ミナミの戎橋筋商店街の事務局としてエリアのプロモーションやリノベーションに取り組んでいます。一住民として地域活動では阿倍野区~東住吉区のbuylocal活動、町会活動、小学校での伝統野菜指導やまち歩きなどを行っています。

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