長屋に興味がある方、長屋を所有している方に有意義な、一年に一度の特別なイベントが今年も11月16日から開催されます。実際に活用されている長屋を2日間特別に見学できます。
対象の長屋は大阪市内36か所に拡大されます。そのうち7つの長屋が、大阪田辺通信が紹介している昭和町・阪南町周辺エリア内にあります。上質な近代長屋が数多く残る地域です。
この記事では、第14回オープンナガヤ大阪2024の概要と、昭和町・阪南町周辺で見学できる長屋、そして長屋を活かしたお店や魅力スポットをマップでご紹介しています。
オープンナガヤとは?
オープンナガヤは長屋の方々(所有者や入居者など)と大阪公立大学の研究者と学生で構成するオープンナガヤ大阪実行委員会が主催するイベントです。
昭和初めの上質な長屋の魅力、暮らしや営業空間としての活用を知ってもらうことで、長屋をよりよく残していこうという取り組みで、今回で14回目です。
実際にそこで暮らし、お店に利用されている方々の協力を得て内部を見せていただける点が最大の特徴です。
そして、入居を考えたい方、所有者、長屋の利用者、建築や不動産の専門家、行政関係者などが会場で出会え、実際の暮らしぶりやお店づくり、耐震や改修、長屋の経営といった情報が交換できることも、このイベントのよさです。
せっかくの機会ですので、ルールを守って、長屋での暮らしや商いの生きた姿を見せてもらいましょう。
開催内容や参加方法は?
開催日は2024年11月16日(土)・17日(日)の2日間、会場の見学料は無料です。見学時間が各長屋で定められていること、予約が必要な長屋があることに注意しましょう。
下記のサイトと、そこに記載されているガイドブックを確認して見学したい長屋、見学できる時間、守るべきことを確認しましょう。
https://www.omu.ac.jp/life/opennagaya/
ガイドブックはこちらからも
見学時の注意事項など詳しい問合せは下記へ
オープンナガヤ大阪2024実行委員会・大阪公立大学長屋保全研究会
ガイド付きツアーがあります。
平野、住之江、堺のコースが設定されています。各ツアー先着20名となっていますので必ず問合せを。詳しくはこちらから。https://www.omu.ac.jp/life/opennagaya/nagayatour_index.html
西田辺周辺(阿倍野区昭和町・阪南町)で見学できる7つの長屋
◆桃ヶ池長屋(阿倍野区桃ケ池町2)
通りに向かい合って7軒の長屋があり、その利用も多彩です。お店どうしが協力して春秋の2回、お祭りも行っています。公開日時は各店舗の営業時間によります。連・建築舎の公開時間は10時~17時、連絡先:06-6621-9727(連・建築舎)
https://momogaikenagaya.jimdofree.com/
◆もものきながや(阿倍野区昭和町4)
昭和初期の門塀型4軒長屋で、主に住まいとして活かされ、当初の美しい外観が非常によく残されています。10時~16時
連絡先:090-9542-7152
◆長池の長屋(阿倍野区昭和町4)
中庭を復活するなど建築当初の面影を尊重しながら梁を見せるなど現代的な改修が行われています。中庭の設えは必見! 10時~14時
◆昭和町5丁目長屋(阿倍野区昭和町5)
門塀型の近代長屋の、庭と座敷の関係等がよくわかります。水廻りは改修。お住いの方が手がけた家具等の展示も。10時~17時。
◆アジア建物文庫(阿倍野区阪南町4)
普段は非公開です。室内を大きな空間に、生活空間はモダンにした一方、欄間や床の間などは当初の姿を見ることができる長屋。17日のみ、11時~17時。連絡先は QZG03720@nifty.com
◆アベノ洋風長屋(阿倍野区阪南町3)
昭和初期の洋風長屋を改修、ビンテージ古着のお店や、自然派の白ワインや珈琲とスコーンを楽しめるカフェ、おにぎり屋さんなどが並んでいます。今回はすてきな外観と裏庭、おにぎり屋さんが見学可能(他の3店舗は見学不可です)。8時~16時。
◆連×ナガヤ46(阿倍野区昭和町3)
室内をワンルーム空間にリノベ―ションし、耐震性や断熱性、遮音性を高めた事例です。こちらは氏名、連絡先、希望時間をメールで要予約です。(各回10人程度にするため ①11時 ②13時 ③15時 info@ren-a.net 連・建築舎 担当:伴)
出典:オープンナガヤ2024ホームページ
周辺マップ(オレンジの●白抜き丸印は見学の対象外の長屋のお店)