げしとうじ(夏至冬至)は、昭和初めの姿をとどめる長屋でカフェを営んでおられます。フードメニューの中で一番人気となったスパイスカレーは野菜たっぷりでヘルシー。そしてドリンクメニューではチャイが人気ですが他にもいろいろ。店主の五十嵐さんに長屋空間の魅力など詳しくお話を伺いました。ぜひ脚を運んでいただきたいお店です。
(金額はすべて税込表示、2022年9月1日現在です)
野菜中心で胃腸にやさしく、見た目にも美しいスパイスカレー
野菜スパイスカレーは今やげしとうじの看板メニューですが、当初は小麦粉を使った欧風カレーも考えておられたのだそう。でもカロリーが高い。ある日、都心にある老舗のスパイスカレーで食べた時に胃と腸が整調される感覚に驚いて、試行錯誤して野菜をメインにした今のスパイスカレーに行き着いたとのこと。
創業当時(2014年)はスパイスカレーのお店といえば主に都心にあったので、阿倍野のこのエリアに住んでおられる方々に受け入れてもらえるかどうか心配だったそう。今まで馴染んできた家庭のカレーとそうかけ離れていなくて、なるほどスパイスってこんな感じなのね、と理解してくださるように工夫を重ねたのだそうです。
昆布と飛魚(あご)でとった出汁と鶏ガラスープに11種類のスパイスを配合、カレーの具や盛り付けのサラダなどを含めると23~24種類のお野菜を使ってヘルシーに仕上がりました。小麦粉、化学調味料、添加物は一切使っていません。チキンも国産です。
このように、野菜ミックス、チキン野菜ミックスがげしとうじの原点。サラダとカレーが深い青色の平皿に盛られた姿はとても美しく、見た目にもヘルシー。
その後、チーズとほうれん草のカレーを試行錯誤して追加しました。チーズほうれん草には、モッツアレラ、チェダー、クリームチーズの3種のチーズが入っていてとても豪華。
野菜ミックス1150円、チキン野菜ミックス1250円、チーズほうれん草(チキン)1300円、チーズほうれん草キーマ(鶏キーマ)は1350円。食前にヨーグルトドリンクも付いています。
※辛さ増し、スパイス増し、チーズや半熟玉子のトッピングもありますので自分好みにアレンジしてください。
※同時につくる量は現在のところ2名分です。野菜の具の種類は季節により変わることがあります。
ケニア茶と牛乳だけで煮出し立てのチャイを楽しんで
げしとうじの基本はカフェ。ドリンクの人気メニューがチャイ。チャイとはインド式の煮出した紅茶のこと。当初店主は自分なりの煮出し方で作っていたそうですが、ある日お客様から大阪の老舗のチャイ専門店の味がこれに似ていると教えてもらい、実際にお店にいってみると本当に美味く、しかも煮出し方まで教えてくれました。
その時のアドバイスを活かして、チャイは注文を受けてから無農薬のケニア茶と牛乳のみで煮出します(550円)。6種のスパイスが入っているスパイスチャイもそれほど強いくせは無く、スパイスの香りを楽しめます(600円)。ストレートでもよし、お好みでキビ糖をいれて甘めを楽しむのもよし。
チャイは温かいのとアイスの2種類できます。さらに、スパイスチャイにラム酒を使ったチャイプリンは400円。
珈琲はじめ多彩な各種ドリンク、サンドなどカフェメニュー
コーヒーはカイドウコーヒー焙煎所のブレンド豆。その他、季節限定のドリンクも用意されていますので、壁に貼られたポップも注意してみてみましょう。ドリンクのメニューをご紹介します。
みかんジュース、マンゴージュース 各500円
カフェオレ、豆乳ラッシー、ミックスジュース各550円
ウィンナ珈琲、ミント・チャイ 各600円
ホット・ココア、ラム酒入りコーヒー 各650円
キリン一番搾り(350mm缶)、オリオンビール(同)各550円、水曜日のネコ(同) 600円
ノンアルコールビール 400円
※お飲み物とカレー、サンドイッチ、ケーキをご注文の場合、合計金額から100円引きです。
チャイやコーヒーを楽しみにきて、少しお腹を満たしたいという場合や、お子様連れでカレー以外の食べ物を希望される場合は、げしとうじお手製の「のりチーズサンド」と「ハムチーズサンド」がおススメです。(550円) 自家製無添加ケーキ(400円)。
坪庭を臨むお席や店内の雰囲気
入口では前栽が出迎えてくれて、食事スペースから坪庭がのぞめます。これが、長屋の優しさ。昔からあった手水や灯篭の周囲に、多彩な四季の花木が育っています。
梅雨には紫陽花が、夏になるとホテイアオイが咲き、秋から冬になると南天の実が赤くなります。一段と背の高い木はさくらんぼの佐藤錦(さとうにしき)。店主のお母様が種を植え、8年間であの高さに成長。春先に実がなりましたが鳥に食べてしまわれました。
建築当初の姿を今に伝える、昭和初めの近代長屋空間
昭和のまちで出店場所を探していて、偶然に紹介されたのが長屋。少し手をいれて自分で壁を塗れば何とかなると出店を決め、でもお客様がわざわざ靴を脱いで上がってくださるのか確かめるために京都の長屋のお店を見学に出向いたことも。
げしとうじが営業する長屋は昭和初期の伝統的な建築様式を今に伝えます。木のぬくもりや土壁のやわらかさ。欄間の細やかなデザイン、格子や小窓から漏れる明かり、床の間の演出。
そのような空間や畳敷きが功を奏してか、お子さん連れも利用しやすく、若い世代から年配まで、お婆ちゃんと孫とという感じで来店されるお店となりました。8年かけて、落ち着いた長屋空間でホッと落ち着いて、チャイとスパイスカレーを楽しめるお店として根付きました。
しかしこの3年は感染との闘い。元々すき間は多い建物ではありますが、店内の換気が行き届くように風をコントロールして座席の配置なども工夫されていますので、お客様もぜひご協力ください。現在は、2人席2テーブル、1人席1~2テーブルで営業しています。
げしとうじがある長池地域の春夏秋冬の魅力
げしとうじがある旧田辺地域は、緑や歴史が豊富です。たとえば、桃ヶ池公園や長池公園は古くからある風光明媚な公園として有名。桜や桃、ハスや銀杏の色づく季節ごとに足を運んでほしい場所。また平重盛ゆかりの法楽寺や大阪場所のときに九重部屋が置かれる山阪神社といった社寺も見どころです。
基本情報
店名/喫茶とカレー げしとうじ(夏至冬至)
所在/〒545-0013 大阪市阿倍野区長池町16-6
電話/070-5263-3955
営業時間/11時〜15時(ラストオーダー14時)
定休日/水曜・木曜(臨時休業あり)、日曜営業
【お知らせ】手の手術後、万全ではないため現在日数を減らして営業(週3〜4日程)しています。営業日は店頭、ツイッター、インスタグラム、フェイスブック等でお知らせしています(2021/7更新)
アクセス/JR阪和線 南田辺駅から徒歩約3分 地下鉄御堂筋線 西田辺駅から徒歩約7分
駐車場/お店に駐車場はありません。お近くのパーキングをお使いください。
①ワンパーク南田辺(阿倍野長池郵便局斜め向かい)
大阪市阿倍野区長池町6−14
②南田辺パーキング(JR南田辺駅前の南西・ファミリーマートの横)
大阪市阿倍野区長池町9−3
自転車/お店の東側の壁に沿って停めてください。
トイレは洋式です。予約は不可。フリーWi-Fiはありません。
支払い/現金、カード(VISA、Master、AMEX) 電子マネー(PAYPAY)
https://www.instagram.com/geshi102
Bookmark